とある検査技師の生活日記

仕事に慣れて時間にゆとりができたので「そうだ、ブログをやろう!」的な軽いノリで始めた臨床検査技師の生活日記です。

臨床検査技師とは

今回は自分の資格である臨床検査技師について簡単に書いてみます。

 

臨床検査技師は、医師又は歯科医師の指示の下に、

微生物学的検査
血清学的検査
血液学的検査
病理学的検査
医動物学的検査
生化学的検査
生理学的検査(厚生労働省令で定めるもの)
を行うことを業とする。

 

というのが法律で定められた業務です。

(臨床検査技師等に関する法律より)

 

 

ただ、現実にはこの法律ができた時には想像してなかったくらいに医療は進歩しています。

なので、法律では明記されていなくても他にも沢山の検査があり、それらはかなりの部分が臨床検査技師の仕事になっています。

 

病院で検査というと、採血や採尿などをして出た検体を検査する検体検査と呼ばれるものと、患者さんに直接機械を使って検査する生理検査の2つに大別されます。

検体検査は、ほとんどが臨床検査技師の業務になっています。なので、新しいものでは遺伝子検査などもありますが、これも臨床検査目的ならば臨床検査技師の業務になるでしょう。

法律には定められていませんが、臨床検査技師の業務範囲になります。

生理検査は、法律に定められたものが臨床検査技師の業務になりますが、これは年々増加するため次第に臨床検査技師の業務になる項目が増えていっています。理由は医療の進歩によるためです。

元々、臨床検査技師の前身は衛生検査技師といわれ、この資格は検体検査のみが法律で定められた業務でした。

つまり、かつての臨床検査技師は、採血で得られた血液を検査したり、病気の原因になる細菌を探したりすることが仕事であり、今のように心電図や超音波検査を行うことはありませんでした。

時代が変わり、医師の業務が増大し、看護師も看護業務が忙しくなった事、医療の進歩で超音波検査など高度な技術を必要とする検査が増えてきた事などから、心電図などの生理検査を行える資格として誕生したのが臨床検査技師です。

また、そのような時代背景から看護師が忙しく、採血する時間がなかったり、採血してもすぐに検査室に持っていくことができないために検体が測定不能になったりと問題になった事もあり、検査の専門家であり知識を持った検査技師が採血して検査をするという今の流れができました。

このため、臨床検査技師は生理検査と採血を行える資格として誕生しました。

 

 

今回は臨床検査技師の資格に関しての簡単な説明でした。後日より詳しく書いていきたいと思います。